水位計・導入事例 #06

地下に埋設された函渠(かんきょ)補修工事の安全対策

“従来の約1/4のコスト*で現場の安全対策を実現できました。
万が一の時には関係者全員にメールが届くので確実に情報が共有できます。—— 三屋部土建 現場代理人  池宮城仁 様

課題
上流部の局地的な大雨により函渠補修工事の現場に大量の排水が急激に流れ込み、鉄砲水として現場作業員に危険をもたらす可能性がありました。ただ、人員を配置して目視での水位監視には、現場の人手不足が深刻化する中、限界がありました。
導入の効果
太陽光パネルや電源供給が必要となるタイプと比べて、設置はコンパクトにでき、従来の約1/4のコスト*で、現場の安全対策を実現することができました。
また、上流部の水位が急激に上昇し危険が生じた場合には、関係者全員にメールが届くので、情報共有の不備がなく安心です。
目的
工事現場の安全対策
分野
防災
シーン
河川

−概要−

近年、集中豪雨による河川などの急激な増水「鉄砲水」が発生しています。一瞬のうちに川が増水するこの現象は、場合によっては人が流されてしまうような大きな事故につながります。特に、沖縄県では一級河川などの大きな川は無い一方、小さく短い河川が点在しており、集中豪雨の場合にはそういった小さい河川に水が集中して流れ込み、急激に水位が上昇する可能性があります。
こうした水害リスクを工事現場で低減させるため、沖縄県を中心に土木・建築工事を営む株式会社屋部土建様は、アムニモの「簡易無線水位計測サービス」を函渠補修工事の現場に導入いたしました。地下に埋設された函渠を補修する工事で、工期である約6か月間、現場に流れ込む2つの水路の水位を監視し、現場作業員の安全対策として役立てています。

−課題−

現場付近のエリアは、かつて田芋栽培が盛んな水田地帯だったことから多数の水路が引かれ、大雨時には大量の排水で水路の水位が急激に上昇することがあります。
また、海に程近い地下函渠の補修工事のため、潮位が上昇して下流部からの逆流で水位が急激に上昇することもあり、雨と満潮が重なるとさらに危険です。
普段は5cm程度の水位でも70cmまで水位が上昇することもあり、この水路の下流部に位置する施工現場では、水害対策が大きな課題となっていました。
実際、詳細な降雨情報を得られるサービスを契約して雨の状況をモニタリングし、十分な注意を払いながら作業を行う現場もあります。ただ、ゲリラ豪雨などの突然局地的に雨が降るリスクや、目に見えない様々な原因が折り重なって鉄砲水となる危険性について頭を悩ませていました。
当初は人員を配置しての水位監視も考慮しましたが、2か所の水路にそれぞれ監視員を常時配置するのは難しいことから、水位計の導入を検討しました。
アムニモのことを知ったきっかけは、インターネット上での検索です。
最終的には、
「工事期間中の必要な期間のみ契約できるため、低コストで導入できる」
「太陽光パネルタイプや電源が必要なタイプと比べて、場所を取らずに設置できる」
という2つの点に惹かれて、導入を決定しました。

※降雨時には壁の白い部分まで水位が上昇することもしばしば。

−導入の効果−

現在、現場に流れ込む2つの水路に水位計を設置することで、急激な増水を事前に検知し、作業員の安全確保につなげています。
閾(しきい)値は人が足を取られないくらいの70cmに設定しています。設定基準値を超えるとあらかじめ登録された関係者全員にアラートメールが送信され、緊急時の初動対応に役立ちます。
万が一の時に、関係者全員にメールが届くようになっているので、情報共有の不備が防止できて安心です。
実際に使ってみると、クラウドで遠隔地からもリアルタイムで情報を確認できるのは、やはり便利だと感じました。また、クラウド上で閾値の変更など設定が変更できる点も使いやすいです。
こういったツールを上手く活用して、今後も現場の安全対策を推進したいと考えています。

−まとめ−

「今後も河川工事等で活用したい」といった嬉しい声もいただきました。
アムニモでは、引き続きお客様の声を大切に、現場の課題に向き合いながら「簡易無線水位計測サービス」を通じて、水害対策をサポートしてまいります。

*(株)屋部土建 池宮城様調べ

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