堅牢性に優れた
高機能な産業用LTEゲートウェイ

エッジゲートウェイ(屋内版)

IoTゲートウェイとは?導入によるメリットと活用事例

インターネット社会の発達と共に、数多くのいわゆる「ネット用語」が世の中に氾濫しています。ただ「なんとなく聞いたことがある」程度で、重要はネット用語を深く理解していない社会人も多いようです。

「IoT(アイ・オー・ティー)ゲートウェイ」もその一つで、特にIT部門で仕事をする社会人にはネットワードとして必須となることでしょう。

それでは「IoTゲートウェイ」の内容について、分かりやすく解説してみましょう。

IoTゲートウェイを導入するメリット

「インターネットをどう活用して、会社の業績に結びつけるか」という点は、今後の企業の発展を左右する課題と位置付けても大袈裟ではないでしょう。

その意味では「モノのインターネット」を意味する「IoT=Internet of Things」を有効に活用することが、業種を問わずこれからの企業において大切です。企業において「IoTを導入するメリット」について、以下の項目から掘り下げてみます。

IoTゲートウェイの特徴

IoTゲートウェイは、インターネット通信をする端末同士を中継し、両者がサーバーやクラウド上のデータをやり取りできるようにする役割を担っています。端末同士が利用するデータには単に文書だけでなく、高い解像度の画像や動画などがあり、これらをそのまま通信し合うとサーバーに大きな負荷がかかり通信に支障が生じてしまうでしょう。

そこで、相互のネット通信にIoTゲートウェイに中継させることで、この問題を解決すべく実用化されたインターネット中継システムがIoTゲートウェイというわけです。

IoTゲートウェイの役割

IoTゲートウェイは「エッジデバイス」と呼ばれる、センサーを搭載したパソコンやスマホなどの端末機にデータを送信し、そのデータをIoTゲートウェイが中継してサーバーやクラウドに転送する、という仕組みになっています。

IoTゲートウェイによって、端末機にデータへ直接アクセスするための装置を搭載する必要がなくなり、パソコンやスマホなどの端末機の小型化と低価格化が実現できたのです。

IoTゲートウェイ導入前の比較ポイント

IoTゲートウェイと一般的なルーターとの最大の相違点は、「多種類の通信規格に対応可能」という点です。すなわち、これまで共通のIPを基にしたルーター通信では不可能だったい種類のプロトコル間での通信が可能になり、通信の安定性も向上しています。

さらに、無線での接続環境が改善され、ストレススリーのネット通信が実現可能となりました。「多様な通信プロトコルに対応したい」「通信環境を改善したい」と願う企業にとっては願ってもないアイテムといえるでしょう。

IoTゲートウェイ導入にかかる費用実例

IoTゲートウェイの需要に応じて、各メーカーが多種多様なIoTゲートウェイ製品を発売しています。各製品の特徴と自社のニーズとをうまく照らし合わせて選択するのが望ましいでしょう。

安価な製品なら1万円前後からあり、多くの機能を兼ね揃えたハイグレードタイプなら10万円~50万円前後と、かなり幅がある市場価格となっています。

メーカーによっては、それぞれの企業のニーズに適応させるため、事前に企業の要求ポイントを把握して見積を提示する方法をとっているケースも少なくありません。

IoTゲートウェイの多様性

IoTゲートウェイを特に必要としている業種は数多く、産業界からその多様性が注目されています。全国に支店網を有する企業や海外との取引が多いグローバル企業だけでなく、流通業・製造業・農業など多くの商品を取扱う企業から多角的な事業に即応できるインターネット通信システムの必要性が求められていました。

IoTゲートウェイは、取扱商品のチェックや各支店とのやり取りには欠かせないシステムとなりつつあり、今後事業を成長させる上でも、早めに導入することがベストな選択ともいえるでしょう。

IoTゲートウェイとbluetooth

Wi-Fiとは異なる特性を持つbluetoothですが、ルーターと同様にIoTゲートウェイとの違いが分からないというネットユーザーもいるようです。

bluetoothは、Wi-Fiに比べて通信範囲や送信速度が劣るものの、消費電力が少ないことから、イヤホンやスピーカーに適したアイテムです。そして、IoTゲートウェイの機器にもクラウド連携用としてbluetooth対応機種が発売されており、主に家庭用として利用されています。

IoTゲートウェイのセキュリティ

日本では、内閣府と総務省が産学共同の民間団体「IoT 推進コンソーシアム」と連携して「IoTセキュリティガイドライン」を設定しています。そこでは、以下の5項目が重要指針として挙げられています。

  • loT の性質を考慮した基本方針を定める
  • IoT のリスクを認識する
  • 守るべきものを守る設計を考える
  • ネットワーク上での対策を考える
  • 安全安心な状態を維持し、情報発信・共有を行う

IoTゲートウェイの多種多様な活用実例

IoT ゲートウェイは、日本の産業界において多種多様な分野で活用されその有効性が報告されています。以下に、その代表例を列挙しましょう。

(1)電気・ガス・水道のメーター最新システムに

電気・ガス・水道など市民のライフラインに必要な測定を、IoT のシステムによってスマートメーター化にする事業が進行中です。各地域に設置されたメーターを、極小サイズのIoTゲートウェイ機器によって一元管理することが可能となっています。

(2)遠隔地での通信トラブルを防止

山間部などの僻地や地下など電波受信環境が劣る地域での通信機器障害は、時には人命にかかわる重要な問題となります。IoTゲートウェイのシステムを利用することにより、通信の接続状況を確認することが可能です。

(3)工場での温湿度管理と調書作成の自動化

食品工場などでは、法律で厳しい衛生管理が義務付けられています。IoTゲートウェイの導入によって、各工業の現状の必要数値を本社でスムーズに一元管理することができるようになりました。

また、工場内のポンプ稼働の遠隔監視体制にもIoTゲートウェイの機能が有効です。

まとめ

IT技術の発展は、まさに日進月歩といってもいいでしょう。そしてインターネットの有効活用には、IoTゲートウェイの導入が望ましいといえます。

しかしながら、どんなに便利なシステムであっても、その特性を熟知する人物が正しく取扱う必要があるのです。

IoTゲートウェイの内容を深く理解し、自社の発展に大きく寄与できるシステムとなることが重要といえるでしょう。